ジュネーブは英語が通じない?1年間スイスで生活して分かったこと

2020年8月25日

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スイスの公用語は4つもある!?

皆さんはスイスの公用語が何だか知ってますか?

実はスイスには公用語が4つもあります。ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語です。

このうち最も話されているのがドイツ語で、60%超のスイス人がドイツ語を話すと言われています。

一方で、スイスの国語であるロマンシュ語を話す人はほとんどいません。

どの言語が主に使われるかは住む地域によって変わり、フランスに隣接するジュネーブの主要言語はフランス語になります。

ジュネーブは英語が通じない?

海外赴任をする際に心配になるのが言語の問題。私は赴任前は「ジュネーブは国連本部もある国際都市なんだから、英語が公用語みたいなもんでしょ?」と思っていました。

しかし、来てみるとビックリ。現地の人は当たり前のようにフランス語でガンガン話しかけてきます。

もちろん、空港や駅といった公共施設や旧市街などの観光エリアでは英語がちゃんと通じますが、現地に普通に住んでいる人やローカルなお店(スーパーマーケット等)の店員のほとんどはフランス語しか話しません。

スペインやイタリアなどの他の欧州各国では、こちらが彼らの言語を喋れないと分かると英語に切り替えてくれることが多いのですが、フランス人(というかフランス語を主に話す人)は、お構いなしにフランス語を話す傾向があります。

そしてそういった人達に「Do you speak English?」と聞いてみても大体「Non!」と即答されます。

いや、あなた今こちらが話した英語理解してるじゃん…と内心思うのですが。笑

フランス語は習得した方が良い?

では、ジュネーブに住むのであればフランス語を習得した方が良いのでしょうか?

1年間ジュネーブに暮らしてみた感想としては、「最低限の単語が話せれば何とかなる」というのが正直な感触です。

もちろん、ジュネーブに永住する予定だとか現地企業に就職したい、という場合はちゃんと習得した方が良いです。

ただ、独身(or単身赴任)で2~3年間の赴任という条件下であれば、上で述べているように基本的な単語、例えば挨拶やお礼、数字などを覚えてれば後はどうとでもなります。

というかフランス語は実用レベルに達するまでのハードルが英語に比べると非常に高いので、仕事で必須でもない限り労力に見合わないと思います。

スーパーはセルフレジが導入されているところも多いですし、他のお店やレストランも指さしで"Ça ,s’il vous plaît." (サ シルブプレ=これ下さい) と言うだけで問題ありません。

また、かつてジュネーブの賃貸契約は、ローカルの不動産業者がフランス語しか話さないため、フランス語の通訳や知り合いがいないと家を探すのが相当大変と言われていましたが(人によっては半年以上かかったとも…)、今は日本語で対応してくれると業者もいますし、英語もそれなりに通じます。

何よりも今はグーグル翻訳が便利すぎますね。日⇔仏だとたまに変な翻訳がでますが、英⇔仏の翻訳はかなり優秀だと思います。

唯一、もっと勉強しとけば良かったと思ったタイミングは、家にWi-fiを敷いた時です。

ネット回線を開設するべく、業者に工事をしてもらう必要があったのですが、これが電話でしか手配ができませんでした。

ローカルの工事業者が英語を喋れるはずもなく、当時の私は数字すら覚束ないレベルだったので、ネィテイブと日程調整するのはとても苦労しました…。

工事の日程を決めただけなのに凄い達成感があったのを覚えています。笑

逆に言えば、フランス語で本格的に困ったのはそれくらいで、あとは基本単語とグーグル翻訳で全く困っていません。

フランス語の超基礎単語と表現

1.Bonjour(ボンジュール)/ Bonsoir(ボンソワール)

基本の挨拶。こちらの人達は見知らぬ人でも気さくに挨拶をしてくれます。Bonjourは「こんにちは」、Bonsoirは「こんばんは」の意味になりますが、基本は「ボンジュール!」で問題ありません。

ちなみに、レストランやお店でも入ると「Bonjour!」と声を掛けてくれますが、これを日本の「いらっしゃいませー!」的な感じだと思ってスルーすると、印象があまり良くないので忘れずに挨拶を返しましょう。

2.Merci(メルシー)/ Merci beaucoup(メルシー ボクー).

基本のお礼。知っている人も多いと思います。Merciは「ありがとう」、Merci beaucoupはより丁寧に感謝の意を示したいときに使います。

3.Excusez-moi(エクスキュズモア) / Désolé(デゾレ)

基本の謝罪。Excusez-moiは「すみません」、Désoléは「ごめんなさい」でしょうか。英語におけるExcuse meとSorryの使い分けに近いです。

4.Au revoir(オ ヴォワール)/Bonne journee !(ボンジョルネ)

別れの挨拶。Au revoirは「さようなら」、Bonne journee!は「良い1日を!」になります。英語でいうHave a good day!になります。

日本語では別れ際に「良い1日を!」と言うことはあまりないですが、こちらでは例えばエレベーターで乗り合わせた人と別れる際には必ずと言っていいほど言われます。

最初はこれが「そんじゃーね!」に聞こえて「日本語???」と思ったのを覚えています。笑 

5.Je ne parle pas français. (ジュ ヌ パーレ パ フランセ)

この文の意味はズバリ、「私はフランス語が話せません」になります。

日本語で「ワタシハニホンゴガハナセマセン」という外国人が可笑しく映るように、この表現も変と言えば変なのですが、現地ではこちらが明確に意思表示をしないと英語に切り替えてくれない人も多いので、意外と使う機会があります。

6.数字・曜日・月などの単語

全て羅列すると長くなるので割愛しますが、これらの情報も可能であれば読めるようにはなっておいた方が便利です。店の開店時間や交通機関の運行情報をチェックするのにも役に立ちます。

終わりに

以上、スイス・ジュネーブでフランス語が必要かどうかのお話でした。

今回書いたようにフランス語が分からなくてもジュネーブでは十分暮らすことができますが、もちろん話せれば世界が広がることは間違いないです。

ハードルは高めですが、興味のある方は勉強してみるのも良いと思います。

スイス

Posted by Makoto