【スイス豆知識】スイスのお肉事情とオススメお肉

2020年10月9日

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meat

ジュネーブに住むようになってから、食事は自炊がメインになりました。

スイスは物価が高く、外食をするとかなりの出費になるからです。

あとこれはスイスに限ったことではないですが、ヨーロッパでは日本のようなおひとり様という文化がないので、周りの客は全員家族や友人、カップルで一人なのは自分だけ…という状況に頻繁に遭遇します。結構悲しい気分になります。

そんなわけで毎日自炊をしながら暮らしているわけですが、パスタ等の炭水化物ばかりではなく、お肉もちゃんと食べておきたいところ。

今回は、スイスのお肉事情とオススメお肉を紹介していきたいと思います。

スイスのお肉事情

牛肉

他の商品の例に漏れず、スイスのお肉は高いです。

中でも牛肉は断トツで高いです。肉の価格は、牛>豚>鳥といった感じですね。

私はジュネーブに来てから牛肉を買ったことはほぼありません。

理由は値段が高いというのもありますが、それ以上にこちらでは赤身肉の需要が高く、日本のような美味しい脂身がついた牛肉は中々手に入らないのです。

別に霜降り和牛を食わせろと言うつもりはありませんが、2000円位払って買った牛肉500gがパサパサの赤身肉だったりすると無性に悲しくなります。

豚肉

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豚肉。脂身が綺麗に除かれているのが悲しい。

豚肉もたまに買うくらいです。

豚肉は牛肉に比べると価格はずっとリーズナブルで味も美味しいのですが、如何せん料理に使うための「薄切り肉」を入手するのが難しいという問題があります。というか、そもそもこちらのスーパーでは「薄切り肉」は売られていません。

日本では当たり前すぎて考えたことも無かったのですが、これは結構衝撃でした…。

では、どうやって薄切り肉を手に入れるか?

①自分でミートスライサーを購入して切る
②肉屋にスライスしてくれるよう頼む

この2択です。①は…まぁスイスに5年とか住むならいいかもしれません。

②が正攻法ですが、肉を薄く切ってもらうことをフランス語で伝える必要があります(ローカルの肉屋が英語を話してくれる確率は相当低いです)。

頑張って交渉に成功しても、そもそもこちらで薄切り肉はメジャーではないため、カルビくらいの厚さでスライスされて出てくることもしばしば。

そして肉屋の店主からめんどくさそうに「Ça va?(=これで良い?)」と言われると「もっと薄く!」とは言えないのが日本人の悲しいところ…。

そんな訳で薄切り肉の入手のハードルはかなり高いです。そうなると豚はポークソテーくらいしか作るものがなく、結果としてあまり食べていません。

脂身のついた豚肉が食べたい!という時は、骨付きのやつを買うとジューシーなことが多いです。

鶏肉

最後は鶏肉。お肉の中では断トツでおすすめです。味・お値段、どちらもバッチリです。

特に丸鶏は1kgで13CHFとスイスでは驚異のコストパフォーマンス。これが牛であれば30CHF近くすると思います。

スイスではブロイラーが法律で禁止されており、全て地鶏。味も文句なしです。

部位ごとに捌くのも良いですが、塩をすりこんでオーブンで丸ごと焼くのが最高です。シンプルだけどこれが驚くほど美味しい。

chicken2
見た目がちょっとアレなのは気にしない。

一手間かける元気があるのであれば、丸鶏の中にざく切りにしたジャガイモや玉ねぎ、にんにくを適当に詰め込んでみましょう。

鶏のエキスが野菜にしみこんで、それはもうとんでもなく旨いのです。

他にも炊飯器に丸ごと丸鶏をブチ込んで水や白ワイン、玉ねぎを入れて炊くだけで激旨鶏スープが出来上がります。

スープはそのまま塩で味付けして飲んでも良いですし、カレーを作ってもイケます。色々と応用がきくのは助かりますね。

chicken3
炊飯器で丸ごと。良いダシが出ます。

スイスの鶏肉、最高です。

終わりに

以上、スイスのお肉事情とオススメお肉のお話でした。

日本にいた頃は、自炊といえば豚バラ薄切り肉がメインで、炒めものだったり鍋を作ったりすることが多かったのですが、ジュネーブに来てからは鶏メインで蒸し料理やスープを作ることが多くなりました。

しかしまさか、自分の人生で薄く切った肉が恋しくなる日が来るとは思ってもみませんでした。

ちなみに、フランスの方まで顔を出すとウサギ肉とかも売られているので、機会があれば今度トライしてみようと思います。