煮えたぎったスープをぶっかける!?エスカラード祭り in ジュネーブ
エスカラード祭りとは、17世紀にジュネーブがフランス・サヴォア家から攻め込まれた際に、サヴォア軍による梯子で城壁を登って攻め入るという奇襲(エスカラード作戦)に対し、それを発見したメールロワヨームという婆さんがグツグツに煮えたぎったスープを敵兵にぶっかけて追い払い、士気の上がったジュネーブ軍はそのまま敵兵を撃退し、独立を維持したことを記念して開催される祭りです。
開催時期とお祭りの内容
ジュネーブでは毎年12月の1週目〜2週目に掛けてエスカラード祭りが開催されます。1週目は旧市街を走るマラソン、2週目は旧市街全体でコンサートや出店など様々なイベントが開催され、日程の最後には中世のコスプレをした住民が旧市街を行進し、サン=ピエール大聖堂の前で巨大な焚き火を焚いてフィナーレとなります。
実際に行ってみると分かるのですが、祭りの最中のジュネーブ民の盛り上がりは凄まじく、町中でMulled wine(ホットワイン)やスープ、チョコレートが振舞われます。
ジュネーブで露天が出るようなお祭りは12月中旬から開催されるクリスマスマーケットと、このエスカラード祭りくらいではないでしょうか。さすがに日本の屋台のように焼き鳥や焼きそばは売ってませんが、代わりに熱々のチョコフォンデュやジューシーなソーセージを楽しむことができます。
祭りを楽しむために気をつけること
この時期のジュネーブは東京に比べるとかなり冷え込みます(大体5℃以下)。行進は夜に行われ、フィナーレまで見ようとするとかなり長い時間拘束されることになるので、手袋やマフラーで防寒をしっかりと行い、ホッカイロ等も用意すると万全です。
また、広場で行われるフィナーレの際の人の集まり方は半端ないので、もし間近で焚き火を見たい場合は、遅くとも1時間以上前から場所取りをすることをお勧めします(早い人は2時間前から陣取ってました)。
また、エスカラード祭りの最中は沢山の馬が通りを歩くこともあり、馬鹿でかい糞が道の真ん中に落ちていることがあるので、うっかり踏まないように気をつけましょう。
終わりに
スイスの観光シーズンは夏なのでこの時期にジュネーブに旅行に来る人はあまりいないかもしれませんが、エスカラード祭りはジュネーブの一大イベントなので、タイミングが合えば是非行ってみることをオススメします。
パレードだけでなく食べ物の屋台も沢山出ているので、少し早いクリスマスマーケットのような雰囲気を楽しむこともできます。
以上、ジュネーブ・エスカラード祭りの紹介でした。
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