ジュネーブで生活するにはいくら必要?1か月間の出費を公開
海外で生活する際、心配になるのが日々の生活費。
別記事で世界の最も生活コストが高い都市ランキングについて紹介しましたが、実際にスイスで生活するにはどのくらいお金がかかるのでしょうか。
今回はスイス・ジュネーブでの生活にかかるコストについて、ざっくり紹介していきたいと思います。
ジュネーブの生活費は?
ジュネーブに住んで1年が経過しますが、肌感覚として物価は「東京の約3倍」です。
マクドナルドでセットを注文すれば1500円位は普通にかかりますし、12個入りの卵1パックは500円くらいのお値段です。
日本での生活に慣れている人からすると、一部の商品を除きスイスの物価はとにかく高く感じます。
私の月の出費は大体の以下のような感じです。
家賃(約30万円)
家賃30万!?と思うかもしれません。
しかし、ジュネーブではこのくらいの家賃はやや高いくらい(ワンルームの場合)です。
私の住んでいるアパートメントは空港・駅・職場に全て徒歩20分くらいの場所にあり、アクセスはかなり便利なのですが、設備は1K(40㎡)・築50年・ユニットバス・冷房無し(暖房は有り)と、正直あまり良いとは言えません。
これで家賃30万です。最初は中々受け入れがたいものがありました。
日本だったら東京で8万位出せば、このくらいの賃貸は住めそうですからね。
ただ実際のところ、ジュネーブの賃貸は超がつくほどの売り手市場なので、相当条件を広げても20万を切る物件はかなり少ないです。
というか、そもそも空き物件を探すこと自体が大変です。
15万位の物件もあるにはありますが、設備が凄まじく古かったり、治安があまり良くない地区のど真ん中だったりするので、やめておくのが無難です。
なので、ジュネーブに独身で住む場合は、25万位は見積もっておいた方が良いでしょう。
ちなみに、スイスの賃貸に礼金の制度はありませんが、敷金として2か月分の家賃を用意する必要があります。
家賃が25万円の場合、最初の1か月分と合わせると75万円ほどの出費がいきなり求められるので注意。
ちなみに、私の知り合いの5人家族は3LDKで家賃50万と言っていました。金銭感覚がマヒしてきますね。
食費(約2.5万円)
今は外出と人混みが怖いので、買い出しを週に1回と決めて5000~6000円分くらい食料を買い込んでいます。
ただ、そういった事情とは関係なく、スイスでは自炊をおすすめします。
というのも、スイスは人件費が高く、外食を利用するとコストが跳ね上がるからです。
私も赴任当初は会社の食堂でランチを食べていましたが、不味くも美味しくもないランチに毎日1500円も払うのが段々もったいなくなってきて、結局家からサンドイッチを作って持って行くようになりました。
スーパーでは野菜や果物であれば比較的リーズナブルなお値段で入手することができますし、肉も丸鶏を買えばそこまで高くないのでかなり出費を抑えることができます。
ちなみに、ジュネーブには日本の吉野屋や日高屋のような500円でサクッと食べられるようなお店は存在しません。
強いていえばケバブが安くて美味しいファストフードになりますが、それでも1000円位はします。
こちらに来てから、日本の外食産業って凄かったんだな…と改めて思うようになりました。
あれだけ様々な料理をリーズナブルな価格で安全に食べることができる国は、世界中で日本しかないと思います。
ネット回線(約1.2万円)
ネット回線については日本よりも割安な気がします。
今、私が契約しているのはSwisscom(スイスコム)という大手通信会社です。日本でいうドコモ的な立ち位置ですね。
現在のSwisscomとの契約内容は、
- スマホのSIMカード/月額80CHF
- 家のWi-fi回線/月額80CHF
- パッケージによる割引/-50CHF
といった感じで、合計110CHF(約1.2万円)となっています。
一見それほど安く見えないかもしれませんが、スマホのSIM契約はスイス国内では通信容量が無制限、スイス以外のヨーロッパ各国では月40GBまで利用できるサービスとなっており、悪くないと思っています。
実際、旅行に行ったときに通信容量を気にせずスマホを使えるのは非常に助かります。
自宅のWi-fi回線については、スマホが通信無制限なので無くても別に何とかなるのですが、常にテザリングをしているとスマホのバッテリーの消耗が早い上に色々と不便だったので契約しました。
結果的にネット周りがとても快適になったので、契約して良かったと思っています。
【スイス豆知識】スイスのおすすめ通信キャリアまとめ【短期・長期滞在別】
光熱費(約0.2万円)
光熱費は安いです。4か月に一度まとめて請求が届きますが、月20CHF(約2000円)ほど。
そもそもアパートメントに冷房がついていないのと、暖房もセントラルヒーティングのため冷暖房費が掛かっていないのが大きいですね。
交通費(約0.2万円)
職場は徒歩圏内なので、交通費は実質掛かっていません。
代わりに、スイス国内のバスや電車を半額で乗ることができるHalf fare travelcardというのを発行しています。
価格は185CHF(約2万円)で1年間有効です。
登山鉄道やモンブランのケーブルカーなど乗り物であればほぼ全て半額で購入できるので、簡単に元を取ることができます。
その他(約5万円~)
あとは旅行や飲み会代などの娯楽費でしょうか。これは月によって変わるので何とも言えません。
上で紹介したようにジュネーブの家賃は非常に高いのですが、その分給料も日本に比べると相当良いです。
赴任先や就職先にもよりますが、独身であれば手元にはかなりお金が残るでしょう。
子供がいて現地のインターナショナルスクールに入れるような場合は、ウン百万の出費が発生する可能性があるので覚悟しておいた方が良いと思います。
終わりに
以上、スイスでの生活費に関するお話でした。
冒頭でスイスの物価は日本の3倍くらいと書きましたが、自炊やHalf fare travelcard、ネットのパッケージ契約等を駆使すれば家賃以外の出費はかなり抑えることができます。
ジュネーブは治安も良いですし、気候も快適です。他の国へのアクセスも抜群なので、生活費の管理さえできれば住むにはとても良い街だと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
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