一杯3000円!?スイスのラーメン事情

2020年8月24日

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海外での寿司、ラーメンの人気は目を見張るものがあります。実際、ヨーロッパのどこの国に旅行をしても寿司屋とラーメン屋はあります。

しかし、残念ながらこれらのお店のほとんどは日本人経営でないところがほとんどであり、日本の誇るべきラーメンからは程遠いクオリティなのです。

もちろん、日本人のシェフがいる店、もしくは日本で修行した経験のあるシェフがいる店に行けば美味しい日本食を食べることは可能ですが、相応のお金を支払う必要があります。それだけ質の高い日本料理は希少であり、ブランド化されているといえます。

ジュネーブもそれは例外ではなく、というかスイスは世界でもトップクラスの物価の高さを誇る国なので、そこそこ美味しいラーメンを食べようと思うものなら、相当の出費を覚悟しなければなりません。

しかし、それでもラーメンが無性に食べたくなる時があります。コッテコテの横浜家系ラーメンとか、にんにくと山盛りキャベツが乗った醤油豚骨とか…。

今回はスイス・ジュネーブ市内にあるラーメン屋について紹介していきたいと思います。

ジュネーブのラーメン屋「YUKIGUNI」

今回訪れたのは「YUKIGUNI」というラーメン屋です。コルナバン駅から徒歩10分くらいの場所にひっそりと佇むラーメン屋です。

店の中は客で賑わっており、中々盛況の様子。これはイケるかも…と期待が膨らみます。

Ramen1
JETROによる日本産食材サポーター認定証なるものが貼ってあった。

店に入り、店員に案内され席に着席。テーブルにメニューが置いてあり、おそるおそる値段を確認すると、これがやっぱり高い。一番安いClassicラーメンですら2000円を超えています。ちなみに餃子は1500円

面白かったのがラーメンの頼み方。最初にスープのかえし(醤油や味噌など)を選び、次にベース(鶏や豚骨など)を選ぶというスタイル。かえしにもベースにもベジタリアンの選択肢があるところをみると、色んな宗教や文化を持つ人にラーメンを楽しんでもらうための配慮なのだと思います。国際都市であるジュネーブらしい配慮ですね。

さて、注文内容ですが、もはや2千円を超えた時点で3千円も大して変わらないという気持ちに半ばなっているので、今回はYUKIGUNIラーメン、返しは醤油、ベースは豚骨、そしてオイルはKAORIYU(香油)を追加してみました。しめて32CHF。日本円で3500円くらい。これに餃子を注文したら5000円にもなるんだから恐ろしいですね。

Ramen2
メニュー表。KaedamaやTamagoといった表記が面白い。

注文してから待つこと15分ほど。ラーメンが運ばれてきました。

Ramen3
これがスイスのラーメンだ!

見た目はしっかりとラーメン。美味しそうです。さて、肝心の味ですが、普通に美味しかったです。スープもすっきりとした豚骨ベースで、麺も中太ちぢれ麺で美味しい。

正直な気持ちとしては、もっと脂ギットギトでガーリックでジャンクな味の濃いラーメンが食べたかったのですが、残念ながらそういうのは提供していないようです。

終わりに

以上、スイス・ジュネーブのラーメン屋「YUKIGUNI」のお話でした。

味もサービスも十分及第点だったので、気が向いたら他の味を食べにまた行くかもしれません。せめて1500円くらいだったら通うんですけどね。

ちなみに、ヨーロッパ在住でガツンとくるラーメンを食べたい方は、パリにある「なりたけ」がオススメです。

フランス料理とは似ても似つかない、背脂チャッチャ系のラーメンが食べれます。

Ramen4
この脂が美味しいんですよね。