【TEDまとめ】可愛いだけじゃない!猫にまつわる面白TEDトーク3選

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TEDとは?

TED(Technology Entertainment Design)とは、毎年大規模な世界的講演会「TED Conference」(テッド・カンファレンス)を開催している非営利団体です。TEDではテクノロジー、環境問題、アートなどありとあらゆる分野について世界中の専門家がプレゼンテーションを提供しています。

プレゼンテーションは基本的に英語で行われ、講演内容はTEDのウェブサイトで無料で閲覧することが可能。ウェブサイトでは有志による多言語翻訳も提供されており、日本語のスクリプトも読むことができます。

可愛いだけじゃない!猫にまつわる面白TEDトーク3選

猫による世界の歴史:イーヴァマリア・ギーグル

古代では、野生の猫は獰猛で肉食性の狩人でした。また何世紀にもわたる選抜育種を経てきた犬とは異なり、現代の猫は古代の猫と遺伝的に非常によく似ています。この孤独で獰猛な捕食者は、どのようにしてソファーに座る私たちの相棒となったのでしょうか。 イーヴァマリア・ギーグルは、現代の飼い猫が家畜化されてきた経緯を辿ります。

1本目はイーヴァマリア・ギーグルによる「猫による世界の歴史」。

猫って可愛いですよね。猫に魅力を感じる部分は人それぞれでしょうが、私は彼らの自由で気まぐれなところが大好きです。

彼らが人間と共に暮らしはじめたのは1万年以上前に遡り、猫は穀物倉を食い荒らすネズミを駆除し、人間はそういった猫の存在を重宝したため、人間が猫を飼うというよりも相互共生のような形で関係が始まったようです。

そんな猫達は歴史上、倉庫のネズミ捕り番から始まり、ミイラとしてピラミッドに埋葬されていたり、船乗りの相棒だったり、イギリス首相官邸で公務員として働いています。

さらに現代では、インターネットの発達に呼応するようにネット上は猫画像や猫動画が溢れており、これにはウェブの父と言われるティム・バーナーズ=リー氏も予想ができなかったと言っています。

そう考えると、今まさに猫という種は絶頂期を迎えつつあるのかもしれません。かくいう自分も、暇な時にYoutubeでついつい猫動画を観てしまいます。あー猫可愛い…。

猫の奇妙な行動のワケ:トニー・バフィントン

ネコはかわいくて、愛らしくて、260億回再生された200万以上あるYouTubeビデオからわかることは、彼らがとても愉快だということです。でもこのネコの奇妙な行動は、楽しいと同時に不可解でもあり、たくさんの人がこう思います。「なぜネコはあんなことをするんだろう?」トニー・バフィントンが、あなたの家のネコたちの、最も不思議な行動に隠された科学を解説します。

2本目はトニー・バフィントンによる「猫の奇妙な行動のワケ」。

人が猫が好きな理由として、その気まぐれな性格や自由奔放さが挙げられることがありますが、なぜ彼らがこういった行動を取るのかを科学的な見地から紹介したTEDトークです。

1本目に紹介したTEDトークにもありましたが、何世紀にも渡って品種改良を重ねてきた犬とは異なり、現代の猫は古代の猫と遺伝レベルではあまり変わらないと言われています。

猫たちの一見不可解な行動はこの古代の猫の頃の野生から来ているものであり、例えば猫が高いところに上るのは、高所から縄張りを見張り獲物を見つけるため、狭いところに入りたがるのは狭いスペースにいるネズミなどの獲物を狩るため、清潔なトイレを好むのは捕食者から追跡されないようにするため等、合理的な説明がつくものが多いようです。

一方で猫のゴロゴロ音や、猫が人間をどういった存在としてみなしているか等、まだ良く分かっていない部分も多いとのこと。

個人的には彼らの行動原理には大いに興味があるところですが、その行動の突飛さやミステリアスさは彼らの魅力の一つだと思うので、全てを知ってしまうのも複雑…というジレンマもあったりします。ままならないですね。

シュレディンガーの猫-量子力学の思考実験:チャド・オーゼル

オーストリアの物理学者 エルヴィン・シュレディンガーは有名な問いを投げかけました: ネコと一緒に一定時間内に50%の確率でネコを殺してしまう装置を箱に入れて封印したとしたら、ネコはどんな状態になるだろうか? チャド・オーゼルがこの思考実験を探ります。

3本目はチャド・オーゼルによる「シュレディンガーの猫-量子力学の思考実験」。

最後は少し毛色を変えて真面目なトピックを紹介していきたいと思います。

シュレディンガーの猫という言葉は、皆さん一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。ちなみに、私はこのTEDトークを聞くまでシュレディンガーは猫の名前だと思っていました。恥ずかしい…。

さて、そんな「シュレディンガーの猫」ですが、かいつまんで言うと、「一定時間内に50%の確率で 猫を殺してしまう装置を猫と一緒に入れた場合、量子力学に従うと箱を開けてみるまではネコは生きていると同時に死んでいる状態であり、箱を開けた時にのみその状態が確定する」といったものです。

なんだそりゃと思うかもしれませんが、この「量子的な物体が同時に2つの状態であること」というのは現実に存在する物理法則であり、我々が今利用しているコンピュータ、正確には半導体チップもこの法則が無ければ動作していない、というから驚きです。

TEDでは他にも量子テクノロジーに関して詳しく説明されているトークが沢山あるので、興味を持った方はチェックしてみては如何でしょうか。

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Posted by Makoto