【TEDまとめ】哲学?コメディ?不思議なTEDプレゼン3選
TEDとは?
TED(Technology Entertainment Design)とは、毎年大規模な世界的講演会「TED Conference」(テッド・カンファレンス)を開催している非営利団体です。TEDではテクノロジー、環境問題、アートなどありとあらゆる分野について世界中の専門家がプレゼンテーションを提供しています。
プレゼンテーションは基本的に英語で行われ、講演内容はTEDのウェブサイトで無料で閲覧することが可能。ウェブサイトでは有志による多言語翻訳も提供されており、日本語のスクリプトも読むことができます。
哲学?コメディ?不思議なTEDプレゼン3選
TEDは、基本的に特定の何かのテーマに基づいてプレゼンテーションが行われるのですが、中には「一体これは何に関するプレゼンなんだろう…?」というちょっと変わったプレゼンもあったりします。
今回はそんな一風変わったプレゼンの中から、特に不思議なものを3本ピックアップしてみました。
あなたは人間ですか?:ゼイ・フランク
あなたは「自分は人間なのか?」という疑問を抱いたことはありますか?ゼイ・フランクはこれを判断する簡単な質問を次々に投げかけます。リラックスして彼の言うことに従ってください。では始めましょう・・・
1本目はゼイ・フランクによる「あなたは人間ですか?」。
このプレゼンでは4分間という短い時間の中で、ゼイ・フランクが「あなたは子どもの頃、鼻くそを食べたことがありますか? 」というくだらない質問から、「あなたは誰かから酷いことを言われた時、曖昧な微笑みを返してしまってその後一日中どうして自分はあんな反応をしたんだろうと思ったことはありますか?」のようなちょっとドキッとするような「人間あるある」の質問を聴衆に向かって投げかけていきます。
質問は全部で20程あり、ほとんどが上記のようなくだらないものですが、聴衆の反応を見る限り、皆何かしら思い当たるものがあったようです。ちなみに自分は半分ほど該当しました。
TEDの聴衆の大半はビジネスや研究の成功者であり、遠い世界の人達だと思いがちですが、国も人種も仕事のキャリアも全く異なる人々も一皮むいてみれば皆「普通の人間」なのかもしれません。
TED講演者を襲った最大の悪夢:コリン・ロバートソン
太陽光発電クラウドソーシング健康管理システムを世界に向け紹介するため、コリン・ロバートソンがTEDの舞台で与えられた3分間。そこで起こったのは・・・
2本目はコリン・ロバートソンによる「TED講演者をおそった最大の悪夢」。
スピーカーであるロバートソン氏が太陽光発電クラウドソーシング健康管理システムについてプレゼンを始めようとするのですが、PCが上手く動作しません。
どうしたものかと困っていると、どこから陽気な音楽が流れ始め、観客席では虹色のパラソルが広がり、全身タイツのダンサーが踊り始めます。もうやりたい放題です。
やがて音楽が止まり、ダンサーが退場すると、呆然とした様子のロバートソン氏が「では…」とプレゼンを続けようとするのですが、スタッフから時間切れを宣告されてそのまま彼のプレゼンは終了してしまいます。
これだけ聞くと何とも気の毒な内容ですが、実はこれは全て仕込み。プレゼンターのコリン・ロバートソンという人物は現実には存在せず、俳優でありコメディアンであるユージーン・コルデロ氏によるパフォーマンスなのでした。
TED Talksにまつわる真っ赤な嘘と統計の話:セバスチャン・ワーニック
素晴しく皮肉の効いた分析により、セバスチャン・ワーニックがTEDTalkを統計分析というツールにかけ、ユーザ評価に基づいた「最適なTEDTalk」を作るための基準を編み出しています。この講演をどのように評価されますか? 「びっくり」? 「説得力なし」? それとも、ただただ「可笑しい」?
3本目はセバスチャン・ワーニックによる「TED Talksにまつわる真っ赤な嘘と統計の話」。
統計の手法を使って、評価の高い(もしくは最悪な)TEDをどういったものなのかについて掘り下げています。TEDの檀上でどうやって良いプレゼンをTEDで行うのかを紹介するのはまぁ本末転倒なのですが、内容自体はとても興味深いものとなっています。
例えば、単語を分析した結果、TEDでは ”「フレンチ」「コーヒー」が 「あなたの」「脳」にもたらす「幸福感」”について話をすれば間違いなくウケるそうです。逆に「酸素」「女の子」「飛行機」といった単語は評価が低い傾向にあったそうです。
本プレゼンではこういったニッチな分析だけでなく、 好まれる講演者の身なりや、「魅力的」な講演は 統計的に 平均的な講演と比べて 紫色を多く含んでいるといったことや、 「独創的」な講演は緑色が多いなど、一般的な講演のテクニックにも使えそうな情報も含まれています。
ちなみに本プレゼンの中で紹介されているプレゼン生成プログラム"TEDpad"は2020年現在はダウンロードすることができませんでした。残念…。
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