【穴場スポット】スイス・冬のピラトゥス山のすすめ
ピラトゥス山はスイスのルツェルン地方にある標高2134mの山です。
ピラトゥス山にはドラゴンが昔住んでいたという伝説があり、随所でドラゴンに関する言い伝えを見つけることができます。
ピラトゥス山へのアクセス
ピラトゥス山の良いところはなんといってもアクセスの簡単さ。ジュネーブの空港駅から電車乗り継ぎ無しで行けます。
モンブランに行くには高速バスを使わないといけないし、マッターホルンもアイガーも電車を乗り換える必要があるのを考えると、直通で行けるのはとても楽です。ルツェルンに着いてから市内バスを使う必要はありますが。
さて、ピラトゥス山に登るには主に以下の三つのルートがあります。
- ルツェルンからバスでケーブルカー乗り場までアクセス
- Alpnchstad(アルプナッハシュタット)駅から登山鉄道を利用
- 徒歩で登る
気をつけた方が良い点として、登山鉄道は冬(年によって異なるが大体11月位)は利用できないということ。
また、登山はルツェルンからもアルプナッハシュタットからもアクセスできますが、夏でも難易度がそこそこ高いのと、冬はメインのルートを塞がれてしまうので冬は一部ルートしか歩けないのに注意。
なお、ピラトゥス山に関するアクセスや運行情報については公式サイトでリアルタイムに更新されています。英語が分からない人はサイト右上の🌐マークを使って日本語で読みましょう。
ということで、今回は必然的にケーブルカーを使うことになりました。本当は世界で最も傾斜が急な登山鉄道に乗りたかったのですが、それは次回の夏までおあずけです。
ケーブルカー乗り場であるKriens (Pilatusbahn)には、ルツェルン駅目の前にあるAのバス停から1番バスに乗ってアクセスします。
Aのバス乗り場は駅から出てすぐ左前の方にあります。
降りるバス停はKriens。駅から10分程度で着きます。バスを降りて目の前の道路を渡るとケーブルカー乗り場への案内が出ているので、それに従って進んでいきましょう。
チケットの値段は往復で約58CHF(6000円位)。Half-fare cardを持っているとほぼ半額で買うことができるので、持っているなら忘れず提示しましょう。
ケーブルカーから見える景色は絶景の一言。冬のピラトゥス山はぶっちゃけあまり人気が無いようで、ケーブルカーを一人で独占することができました。
ピラトゥス山の頂上に行くまでに中継駅が二つあるが、二つ目の駅のFräkmünteggでケーブルカーからゴンドラに乗り換える必要があります。
ピラトゥス山の頂上
ゴンドラに10分ほど揺られると、いよいよピラトゥス山の頂上付近に到着します。
頂上はマイナス前後の気温なので、防寒はしっかりしておきましょう。雪化粧された山々はとても綺麗です。
なお、冬はかなりの部分が雪で封鎖されており、頂上で歩くことのできる範囲はかなり狭めです。日帰りだと少し物足りないかもしれません。
しかし、冬のピラトゥス山の素晴らしいところは、「格安で山岳ホテルに泊まれる」ことにあります。
絶景&格安!ピラトゥス山の山岳ホテル
ピラトゥス山には二つの山岳ホテルがあります。
一つは「Pilatus Klum」、もう一つは「Hotel Bellevue」です。前者は昔からある由緒正しい山岳ホテルであり、スイスのThe 山岳ホテルの雰囲気を満喫することができます。後者はここ2、3年でオープンした比較的新しいホテルであり、施設は質素ですがその分安いです。
マッターホルン等にも山岳ホテルはありますが、冬のシーズンに泊まろうとすると、べらぼうな額を請求される上にそもそも予約すらできないことが多いです。これは、スイスの雪山はウィンタースポーツのメッカになるからだと思われます。
その点、ピラトゥス山はウィンタースポーツが限定的(2月中旬)にしか行われていないため閑散としており、ホテルの値段がとにかく安くなっています。
今回、自分が泊まったのはHotel Bellevueの方ですが、一拍170CHF(2万弱)でした。しかも朝食と夕食(!)付きです。Pilatus klumでも200CHF程度と大差ないので、海外旅行で訪れる人はこちらを選んだ方が良いかもしれません。
ちなみに、マッターホルンのゴルナードグラードホテルに泊まろうとすると、タイミングにもよるが1泊10万近くは吹き飛んでいきます。それと比べると、スイスの物価で2万で朝食&夕食付きは破格といえます。
そして、山岳ホテルに泊まることの一番のメリットは、日没・星空・日の出全てが楽しめること。今回の旅行の目的です。
日没は少し雲が多かったのとよく見えそうなスポットが封鎖されていたので微妙でしたが、素晴らしい夜景と神々しい朝焼けを楽しむことができました。
ピラトゥス山からの下山
ピラトゥス山からの下山は、行きと同じくゴンドラとケーブルカーを乗り継いで帰ることになります。
夏であれば登山列車も使えるので、行き帰りで違う移動手段を使うのも楽しいかもしれません。
ちなみに、冬のシーズンに頂上から下界まで徒歩で降りることはできませんが、中継駅のFräkmüntegg駅から徒歩下山することは可能です。
雪はそれなりに残っていましたが、大体踏み固められており、ルートもほぼ一本道なので迷う心配もありません。
今回はせっかくなので、次のケーブルカー駅Kriensereggまで歩いてみました。1時間程度の短いルートではありますが、山の斜面から見える景色もまた綺麗なので、体力に余裕がある人はトライしてみるのもオススメです。
ちなみに、徒歩で一番下まで下山すると4時間程度かかるようです。
終わりに
ということで、冬のピラトゥス山のススメでした。
スイスの山岳ホテルへの宿泊は、スイスに来て最もやりたかったことの一つでもあります。ウィンタースポーツをしたいのであれば他の雪山に行った方が良いですが、山の夜景や朝焼けを楽しみたい!という人には超オススメのスポットです。
興味があれば是非訪れてみてくださいね。
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