【TEDまとめ】大人顔負け!行動力抜群のティーンエイジャーによるTEDまとめ3選
TEDとは?
TED(Technology Entertainment Design)とは、毎年大規模な世界的講演会「TED Conference」(テッド・カンファレンス)を開催している非営利団体です。TEDではテクノロジー、環境問題、アートなどありとあらゆる分野について世界中の専門家がプレゼンテーションを提供しています。
プレゼンテーションは基本的に英語で行われ、講演内容はTEDのウェブサイトで無料で閲覧することが可能。ウェブサイトでは有志による多言語翻訳も提供されており、日本語のスクリプトも読むことができます。
大人顔負け!行動力抜群のティーンエイジャーによるTEDまとめ3選
うん、核融合炉を作ったよ:テイラー・ウィルソン
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。 14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。
1本目はテイラー・ウィルソンによる「うん、核融合炉を作ったよ」。
何とこの少年は若干14歳にして自宅のガレージに核融合炉を作ったというのです。理由は「星を作りたかったから」。彼はこれをあたかも家でプラモデルを作ったぐらいの軽いトーンで話します。
天才というのは子供の頃からエピソードが絶えないものですが、彼も例外では無かったようです。9歳の時点でロケットを制作したり、誕生日プレゼントに親にクレーン機(おもちゃではなく実機)が欲しいとせがんだり…。
そんな彼も今では26歳(2020年時点)。その情熱はまだまだ衰えることなく、現在も天才核物理学者として医療技術への応用から異星への移住に至るまであらゆる問題を原子力技術で解決すべく、精力的に活動しているとのことです。
僕たちの食料システムが何かおかしいよ:バーク・ベア
11歳のバーク・ベアが我々の食糧の主要な生産元である、人里離れた美しとは言いがたい産業化された農場に対する彼のアプローチを紹介します。食料の生産の緑化と地方化を説き、農場が人目から隔離されることによる楽観的超現実的な大型農業が促進されている問題点を主張します。
2本目はバーク・ベアによる「僕たちの食料システムが何かおかしいよ」。
1本目で紹介したテイラー氏は紛れもない天才ですが、今回紹介するバーク氏はどこにでもいる少年に見えます。
しかし、彼が普通の同世代の子供達と異なるところは、彼はインターネットや本、ドキュメンタリーで遺伝子組み換え食品や過剰な化学肥料、殺虫剤や除草剤の濫用について問題意識を持ち、実際に行動を起こしたことでしょう。
プレゼンの仕方も見事で、声はまだ声変わりもしていない幼い声なのに、身振り手振りを交えながら観客全体に視線を送りつつ、感情を込めて話しており、そういった意味でも参考になるプレゼンです。
気候のための行動への心開かれる訴え:グレタ・トゥーンベリ
16才の気候変動活動家のグレタ・トゥーンベリは、2018年8月に学校を飛び出して地球温暖化への関心を高めるためのストライキを組織し、スウェーデン議事堂前で抗議活動をして世界中の注目を集めました。行動を求めるこの情熱に満ちた呼びかけで、グレタは活動する理由を説明しています。「気候危機はすでに解決されていて、事実や解決策はすでに揃っています。あとは目を覚まして行動を変えさえすればいいんです」
3本目はグレタ・トゥーンベリによる「気候のための行動への心開かれる訴え」。
彼女ほど世界中のリーダーに対して大っぴらに喧嘩を売ったティーンエイジャーはいないでしょう。
このプレゼンでは、彼女の問題意識、なぜこういう考えに至ったか、そして今我々がすべきことについて明確かつ切れ味鋭く語っています。
以下、プレゼンからの引用です。
今年の8月に学校が始まったとき我慢できなくなって、 心を決め、スウェーデン議事堂の前で座り込みをしました。 気候のために学校ストをしたのです。
学校に行くべきだと言う人もいるし勉強して気候科学者になり 「気候危機を解決」したらいいと 言う人もいます。でも気候危機は既に解決されているんです。すべての事実と解決策は既に揃っています。あとは目を覚まして行動を変えさえすればいいだけです。
将来を守るためのことを誰もしていないのなら、もはや無くなる将来に向けてなぜ勉強すべきだと言えるのでしょうか?そして教育システムが生んだ最優秀な科学者による最も重要な事実が政治家や社会にとって明らかに何の意味も持たないのなら、その同じ教育システムで事実を学ぶ意味はあるのでしょうか?
グッサリと来る一言です。我々は環境問題が将来に及ぼす影響も知っているし、解決策も既に把握している。足りないのは行動だけだと言うのです。
大気汚染が著しい中国では排ガス規制が始まったり、アメリカの大統領がトランプ氏から環境問題に対して関心の高いバイデン氏に変わったことにより、環境問題に関する取り組みは良い方向に向かっている気もしますが、最も大事なのは、我々一般市民が小さいことからでも具体的な行動を起こすことなのでしょう。
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