【TEDまとめ】北極・南極に関するTED3選
TEDとは?
TED(Technology Entertainment Design)とは、毎年大規模な世界的講演会「TED Conference」(テッド・カンファレンス)を開催している非営利団体です。TEDではテクノロジー、環境問題、アートなどありとあらゆる分野について世界中の専門家がプレゼンテーションを提供しています。
プレゼンテーションは基本的に英語で行われ、講演内容はTEDのウェブサイトで無料で閲覧することが可能。ウェブサイトでは有志による多言語翻訳も提供されており、日本語のスクリプトも読むことができます。
北極・南極に関するTED3選
北極・南極に関するトピックはTEDの中でも人気ジャンルの一つと言えるでしょう。北極・南極は現代においても未だ謎が多いエリアであり、まだ見ぬ発見を求めて専門家が日夜研究を行っています。
また、北極・南極の極めて過酷な環境は人々の冒険心をかきたてるようで、北極点や南極点への探検も歴史上幾度も行われてきています。
今回はそんな北極・南極にまつわるTEDトーク3本を紹介していきたいと思います。
北極 vs 南極:カミール・シーマン
2つの離れた極である北極と南極の違いがわかりますか?ペンギンはどちらにいるでしょうか?熊はどちらにいるでしょうか?北極は北半球の深い北極海に位置しており、南極は氷に覆われた南極大陸の真ん中に位置しています。極寒の環境にもかかわらず、進取的な人々と生物がどのようにして両極域で生活する方法を見出したのかについてカミール・シーマンが説明します。
北極と南極の違いは?と聞かれて、方角以外の答えが出来る人は世の中にどれだけいるでしょうか?
例えば、北極には白熊はいますが、ペンギンはいません。南極は逆です。白熊はいませんが、ペンギンはいます。
なぜか?北極は周りを大地に囲まれた広大な海で、南極は周りを海に囲まれた広大な大陸だからです。
では、北極と南極、どちらが寒いのでしょう?これは南極と言われています。南極の約98%は氷で覆われており、平均標高も最も高い地域にあるため、気温は-89℃まで下がることもあるそうです。
何よりも驚きなのが、これほど過酷な環境にも関わらず調査隊を始めとした人々が常に代わる代わる住んでいるということ。個人的には住みたいとは全く思いませんが、もしどちらかを選べと言われたら少しだけ暖かい北極を選ぼうと思います。
南極点への危険で大胆なレース:エリザベス・リーン
20世紀初頭までに地球上の未踏の地はほとんどなくなり、北極点と南極点の2つ以外は地図に載っていました。2人の米国人が北極点到達を主張したので、ノルウェーの探検家と英国海軍将校はそれぞれ最後の地図に載っていない地域へ出発し、新聞は「極地へのレース」と呼びました。エリザベス・リーンが両隊の南下の遠征を説明します。
2本目はエリザベス・リーンによる「南極点への危険で大胆なレース」。
テクノロジーの発達により、現在地球上で人間が到達していない土地は深海などの一部を除いてほとんど無くなったと言われています。
それでも、20世紀初頭には前人未踏の地として南極点が残されていたようで、本プレゼンでは当時の南極点到達に目指した三つ巴のレースについて紹介しています。
ここでネタバレするのもあれなので、このレースの結末は是非このプレゼンを聞いて確かめてみてください。
そしてもしこのレースに興味がさらに湧いたら、関連書籍を読んでみることをオススメします。めちゃめちゃ面白いノンフィクション小説です。
氷に閉ざされた不思議の世界の話:ポール・ニックリン
とても恐れられている動物であるヒョウアザラシに近づくため北極海の氷の下へと潜ったポール・ニックリンは、そこで意外な友達を見つけることになります。不思議の地・北極で彼が体験した可笑しくも心温まる物語を、氷の上や下に生きる動物たちの見事な写真とともにお楽しみください。
3本目はポール・ニックリンによる「氷に閉ざされた不思議な世界の話」。
ここまでは北極・南極の過酷な環境やストーリーに関するTEDトークについて書いてきましたが、最後はハートフルな一本を紹介したいと思います。
ポール氏は極地専門家の写真家として活動しており、今回のトークではその中で出会ったシロクマやイッカクなどの写真を紹介しつつ、メインとなるヒョウアザラシとの触れ合いについて語っています。
「ヒョウアザラシ」とグーグルで検索すると「人間 捕食」と候補に出てくるように、ヒョウアザラシは肉食の獰猛な生物だと思われています。
そしてポール氏は何を思ったのか、それが本当かどうか確かめるためにヒョウアザラシの写真を撮りにいったと語っています。これだけ聞くと相当クレイジーですね。
しかし、イメージとは裏腹にヒョウアザラシはポール氏に対して母性のような愛情を見せます。なんとペンギンを捕まえてきて、彼に差し出したというのです。最初は生きているペンギンを、最後は死んで動かなくなったペンギンを。
その態度はまさに出来の悪い息子に対して世話を焼く母親そのものであり、心が温まると同時にほろりと来てしまいます。
同時にポール氏は、温暖化により北極に住む生物の暮らしが脅かされていることに対して警鐘を鳴らしており、その想いは
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